結核患者さんの紹介

結核患者をご紹介いただく医療機関の皆様へ

結核病棟入院基準

平成19年9月7日健感発第 0907001 号厚生労働省健康局結核感染症課長通知に準拠−

入院は、肺結核、咽頭結核、喉頭結核又は気管・気管支結核の患者で、以下のIまたはIIに該当する場合に受入れを行っています。

I  喀痰塗抹検査の結果が陽性で、核酸増幅法(PCR 検査など)検査結果も陽性の場合。
II 喀痰塗抹検査の結果が陰性であった場合に、喀痰、胃液又は気管支鏡検体を用いた塗抹陽性、培養検査または核酸増幅法(PCR 検査など)の検査のいずれかの結果が陽性であり、以下のア、イまたはウに該当するとき。

ア 感染のための入院が必要と判断される呼吸器等の症状(咳、発熱、結核菌を含む痰など)がある場合。
イ 外来治療中に排菌量の増加がみられる場合。
ウ 不規則治療や治療中断により再発した場合。

※ 以下の1及び2に該当する場合は、「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律」(以下「感染症法」という。)における結核患者の入院基準に該当しないため、原則感染制御病棟への入院はできないことになっています。3の場合には、対応する専門の医療機関がありますので、最寄りの保健所にご相談願います。

1.抗酸菌検査を行わずに、臨床症状や画像所見のみから結核を疑う場合。
2.肺外結核の患者(皮膚結核、リンパ節結核、脊椎カリエスおよび結核性髄膜炎など)。
3.当院の専門外領域(呼吸器系以外の疾患)の基礎疾患や合併症を有する患者で、それらの疾患の専門的治療や見守りを必要とする場合。

結核病棟退院基準

平成19年9月7日健感発第 0907001 号厚生労働省健康局結核感染症課長通知に準拠−

2週間以上の標準的化学療法が実施され、咳、発熱、痰等の臨床症状が消失し、以下のI、IIに該当する場合

I  異なった日の喀痰の塗抹検査又は培養検査の結果が連続して3回陰性(3回の検査は、原則として塗抹検査を行うものとし、臨床症状消失後にあっては、速やかに連日検査を実施する)と確認された場合。
II 患者が治療の継続及び感染拡大の防止の重要性を理解し、退院後の治療の継続及び他者への感染の防止が可能であると確認できている場合。

 なお、異なった日の喀痰の培養検査の結果が連続して3回陰性の場合には、感染症法第22条の「当該感染症法の症状が消失したこと」とし、上記を確認できなくとも退院となります。その場合には、3回目の検査は核酸増幅法(PCR検査など)を用いることがあります。


結核患者の紹介について

1.結核患者をご紹介いただく場合は、地域医療連携室まで事前に連絡をお願い致します。
2.ご連絡の際は「結核患者情報連絡票」に必要事項を記入のうえ、診療情報提供書、抗酸菌検査結果報告書と併せて下記の送信先へFAXをお願い致します。
なお、結核発生届は結核を診断した時点で直ちに報告することとなっていますので、当院へ転院・入院前の段階で保健所への提出をお願い致します。


 地域医療連携室FAX番号  098-898-6433
 FAX用紙  「結核患者情報連絡票」をご利用下さい。
 
3.入院決定後の患者・家族への説明について
入院に際しては、下記の事項を患者・家族へお伝えくださいますようお願い致します。
 1) 活動性結核と診断されたこと。
 2) そのために結核病棟への入院が必要であること。
 3) 感染性がなくなるまで入院が必要になること。
 4) 来院時はマスク(患者様はサージカルマスク、付き添いの方はN95マスク)を着用していただくこと。
    *N95マスクは当院の自動販売機・売店でも販売しております。
4.沖縄病院入院案内を印刷され、患者様かご家族へお渡し願います。


入院時の来院手順

1.入院手続手順
 患者様は入院時にマスク着用の上で、正面玄関よりお入りいただき、一階「受付」にご来訪いただき、結核病棟へ入院予定である旨をお申し出いただくよう患者・家族へお伝えください。
「結核病棟入院のご案内(地図)」をご確認下さい。


退院後の継続医療について

 退院基準を満たし外来治療(一般医療)可能となった場合、紹介元の医療機関での治療継続をお願いすることがあります。またADL不良などで自立生活困難な場合も、原則的に感染性がなくなった時点で、紹介元の医療機関への転院をお願いしております。ご理解・ご協力をお願い致します。

入院に関するよくある質問

Q : 喀痰塗抹検査では陰性だが、培養検査で陽性の患者は入院できないのか?
A : 結核は、感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律第6条第3項に規定されている2類感染症で結核患者は保健所長による入院勧告に基づき入院することになります。喀痰培養検査結果のみが陽性の場合は、医師の判断により外来での結核治療が可能となります。詳細は主治医にご相談下さい。

Q : 喀痰塗抹検査結果が陽性でもPCR検査を実施していない場合は入院できないのか?
A : 結核菌も含まれる抗酸菌属には人から人に感染する結核菌と、土や水などの人間の身近な環境に生息している非結核性抗酸菌があります。
(非結核性抗酸菌は人から人に感染することはありません)
このため結核菌かどうかを判別するためには、PCR検査が必要になります。過去にはPCR検査を実施しないで入院し、入院後にPCR検査を実施したところ非結核性抗酸菌患者と判明し、すぐ退院となった事例が発生しております。そのようなことがないように、入院依頼を行う際にはPCR検査の実施をお願いしております。