緩和ケア病棟のご案内

ごあいさつ

私たちは患者様、ご家族の視点に立ったあたたかく思いやりのある医療を提供し、大切な日々を支援いたします。

医師、緩和ケア認定看護師、がん性疼痛看護認定看護師、看護師、栄養士、薬剤師、臨床心理士、ソーシャルワーカーなどの多岐にわたる専門スタッフがチームを組み、患者様一人一人についてきめ細かく検討していきます。患者様にとってなにが最も良い状態なのか、充分なコミュニケーションを図りながら、患者様やご家族とともに考える緩和医療を提供いたします。

医師紹介

緩和ケア病棟医長・消化器外科
久志 一朗 (くし かずあき)
院長・緩和医療・呼吸器内科
大湾 勤子 (おおわん いそこ)

緩和医療とは

がんなどの生命に影響を及ぼす病気にかかると、患者自身には、(1) 身体的苦痛(痛み、呼吸困難・むくみ・他の身体的症状、日常生活への支障など)(2) 精神的苦痛(不安、いらだち、うつ状態など)(3) 社会的苦痛(仕事上の問題、家庭内の問題、経済的な問題など)(4) スピリチュアルな苦痛(生きる意味への問い、死への恐怖、自責の念など) のように予想していなかった多くの問題に直面します。また、闘病を支えている患者家族も同様なつらさを伴いながら生活していきます。

これまでに挙げた苦痛を緩和するには、当然ですが医師や看護師のみでは対応出来ません。実際の医療現場では、薬剤師、心理士、栄養士、ソーシャルワーカー、医療事務職などの多職種と連携しながらチームで緩和ケアを行い、患者様にとって、そしてご家族にとってより良い療養生活が送れるようにサポートします。また、当院に外来通院中・入院中の患者様・ご家族様にも緩和医療が提供できるように、緩和ケアチームが随時対応しております。

緩和ケア病棟とは(palliative care unit)

緩和ケア病棟は、治ることが難しい悪性腫瘍(がん)などの患者様・ご家族の抱える心や身体の痛み、苦しみをできる限り和らげることを目指す場所です。患者様・ご家族が誰にも遠慮することなく、生活できることが保障されます。

緩和ケア外来のご案内

診察日:毎週 月・水・木曜日
電話でのご予約をお願いします。

予約受付
月~金曜日 (土日・祝日は休診)
10:00~12:00、14:00~17:00
ご連絡先
098-898-2121
担当:緩和ケア病棟師長

緩和病棟 有料個室のご案内

当院の緩和病棟に有料の個室が4室あります。個室の料金は 3,240円です。
個室には、シャワー、トイレ、テレビ、冷蔵庫、ロッカー、セーフティーボックス、応接セットがあります。

緩和的放射線治療

がんの治療が難しい状況でも、様々な症状を放射線治療で軽快させられることがあります。当院は沖縄県内では数少ない、緩和ケア病棟と放射線治療装置の療法を有する施設です。緩和ケア病棟と放射線治療科で連携をとりながら、患者様が最も良い状態で過ごしていただけるよう努めて参ります。

よくあるご質問

Q. どうすれば入院できるのですか?

所定の質問用紙(患者様用・ご家族用・紹介医師用)を緩和師長に提出していただき、簡単な面談と入院審査を経てご返事させていただきます。

Q. どのような人が入院できるのですか?

悪性腫瘍(がん)の診断をうけている患者様で、そのつらい症状を和らげるために患者様、ご自身が入院希望される場合です。

Q. 入院費はどうなるのですか?

一般病棟と同じ健康保険が適応されます(高額療養費適応)。

但し、有料個室と無料個室があります。有料個室のみ料金が発生します。

Q. 付き添いはできるのでしょうか?

全室個室であり、患者様の側で付き添うことができます。

夜間の付き添いも可能です(和室の家族控え室もあります)

Q. 外出・外泊・退院はできますか?

主治医へ申し出ていただくことが必要ですが、可能な限り患者様・ご家族の希望を尊重いたします。

Q. 病名を知らないと入院できないのですか?

あなたらしく生きていただくためには、病名あるいは症状を正しく理解していただくことも大切です。

しかし、知らない方に対しては配慮いたします。

Q. 専門外来はあるのですか?

緩和ケア病棟担当医師による専門外来があります。

予約が必要ですので緩和ケア電話相談窓口へ連絡下さい。

Q. 治療は受けられないのですか?

つらい身体症状を和らげるための治療は行いますが、緩和ケア病棟という性質上、積極的な治療や本人の望まない延命のための治療は行いません。

Q. どこに相談したらよいのでしょうか?

緩和ケア病棟師長が月曜日~金曜日の10時~12時までと午後2時~5時まで相談を受け付けます。

緩和ケア電話相談窓口

ご連絡先
098-898-2121
担当:緩和ケア病棟師長