2023年度 琉球大学公開講座 がん患者・家族を癒す緩和ケアの実際
沖縄県におけるがんによる死亡数は毎年約3000人で、全死亡の1/3を占めています。がんと診断され、治療やケアを受ける過程において、患者さんやご家族が抱える身体的・心理社会的苦痛を理解し、患者さんをサポートする上で、ご家族や重要他者の果たす役割は大きいと考えます。
本講座では、「緩和ケア」について、広くご理解いただくことを目的にプログラムを構成しました。「緩和ケア」というと、終末期に行われるケアであると思われている方は少なくないかもしれません。「緩和ケア」は、診断された早期から治療と並行して提供されるケアであり、患者さんやそのご家族のQOL(Quality of Life: 生活の質) の維持向上を目指し、身体的・心理社会的苦痛やスピリチュアルな苦痛の軽減のためのケアを提供します。一般市民の皆様とともに「緩和ケア」に関する知識とその実際について知って、学んでいただく場として、本公開講座を提供したいと思います。
講師名
- 照屋 典子 (医学部成人・がん看護学 教授)
- 大湾 勤子 (国立病院機構沖縄病院 院長)
- 久志 一朗 (国立病院機構沖縄病院 医師)
- 奥間 恵 (国立病院機構沖縄病院 公認心理士)
- 赤坂 さつき (国立病院機構沖縄病院 管理栄養士)
- 世嘉良 和希 (国立病院機構沖縄病院 緩和ケア病棟 副看護師長)
- 富川 浩蔵 (国立病院機構沖縄病院 緩和ケアチーム担当看護師)
開催日時
9月16日(土) 13:00~16:00
- 13:00~13:30 (30分) 緩和ケア概論
- 13:30~14:20 (50分) がんの痛みを癒す疼痛コントロールの実際
- 14:30~15:00 (30分) がんと心のケア
- 15:00~15:20 (20分) 沖縄病院緩和ケア病棟/緩和ケアチーム活動の紹介
- 15:20~15:40 (20分) がん治療中の食事と栄養について
- 15:40~16:00 (20分) 総合討論/質疑応答
会場
国立病院機構沖縄病院 2F会議室
定員
50名
受講対象者
一般市民
受講料
無料
問い合わせ先
国立病院機構沖縄病院
電話番号 098-898-2121
- 担当者:外来副看護師長 世嘉良 和希
- 担当者:緩和ケアチーム看護師 富川 浩蔵